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タイトル:
「モールス信号」
ペンネーム:
瑠奏
あらすじ:
乱雑な日々。
刺激のない日々。
夢も希望も頭の中の出来事で終わると思ってた。
悪い気持ちもたくさん持っていたし
このまま大人になるんだと思ってた。
そんな気持ちもあなたの顔を見たら飛んでしまった
2011年10月2日 - 01:14
「モールス信号」第七話

公園に向かう私の足は期待と慣れない気持ちで少しバランスの悪い歩き方をしていた。



昨日とほぼ同じ時間に公園に着いた。

公園に着くと小学校高学年くらいの女の子が二人、ブランコで遊んでいた。



女の子以外に公園には誰も居ない。



私は公園の手前の方にあるベンチに座り少し時間を潰すことにした。





昨日あの彼が座っていた奥のベンチは空けておかないと会えない気がしたから。

2011年8月28日 - 03:01
「モールス信号」第六話

「昨日公園にね〜」

なんていつもならなんでもすぐに友達に喋る私だけど

どうしてだろう?

話すのに少し勇気がいる。





結局だれにも話さずに1日が過ぎた。

正直授業の内容はまったく頭に入っていない。





「今日みんなでカラオケ行かない?」

菜々も含めて仲のいいグループの友達のひとりが言った。

「行こ行こ〜!」

盛り上がってきてる中

「ごめんね〜!今日夕飯作らなきゃで」

いつもなら基本誘いにのる私だけど久しぶりに嘘をついて断った。

今日もあの公園に行きたくて。

2011年8月11日 - 14:23
「モールス信号」第五話

いつものように目覚まし時計が鳴り目が覚める。

特に夢も見ずぐっすり眠れた。

階段を降りリビングに向かうと

「おはよう〜!」

明るい声のママがいつものように朝食の準備をしている。

小さい頃から過保護な両親のせいか朝食は毎朝必ず食べる。



「いってきまーす」

いつものようにドアを開け近所の菜々の家へ。

「梨沙おはよー!」

久しぶりに自分の名前を聞いた気がした。

菜々とは菜々が近所に越して来てからずっと仲が良くて13年くらいの仲になる。

いまはクラスも一緒。

昨日やっていた月9ドラマの話をしながら学校へ向かった。



教室に入りみんなに挨拶をして席に着いたと同時に昨日のことを思い出した。

2011年8月2日 - 21:48
「モールス信号」第四話

どのくらい彼を見ていたかはわからない。

けど彼は私の視線にまったく気付かずiPodで曲を聞いていた。





家に帰っていつもと同じようにご飯を食べてお風呂に入って。

「あ〜」

ベッドに横たわると彼のことを思い出す。

そして彼を見ていた私のことも。

『知らない間にかっこいい〜なんて目で男を見るようになったのか。』

そんな風に上手いことまとめて眠りについた。

2011年7月24日 - 00:23
「モールス信号」第三話

私の視線の先…奥のベンチに座る一人の男性が居た。

流行のヘアスタイルと言ったら嘘になるけど髪は明るめで少し長め。

大きめな目で少し日本人離れした整った顔立ち。

言ってしまえば今時な感じ。

そういう人に興味がない私は彼を見ていることに違和感を覚えた。

それと同時に言葉には表せない感情を抱いている。

2011年7月19日 - 09:12
「モールス信号」第二話

18年間私は特に刺激のない人生を送っていた。

平凡といえば嘘になるかもしれないけどまあ平凡

楽して生きることしか考えてないし、
でも人の目を無意識に気にしている

普通の子っていうよりはちょっとズレてる。

そんな私は進路のことを考えないといけない高3。

考えないといけないって言ってるけど実際周りと同じように大学に行って就職して…

少し違う未来を憧れたりもするけど憧れは憧れ。

ある日、私は友達に手を振りいつもの帰り道の電車を降りた。

今日はいつもと違う道を帰ろう。

なんとなくそんなことを思ってわざと遠回りの道を歩いて帰ることにした。

夏の夜7時くらいは心地よい涼しさだしまだ明るいから気持ちがいい。

そんなことを思いながら公園の前を通り過ぎた。

無意識に公園に視線が行きすぐに目を反らす。

でも目が勝手にもう一度公園を見ていた。

2011年7月18日 - 17:05
「モールス信号」第一話

乱雑な日々。

刺激のない日々。

夢も希望も頭の中の出来事で終わると思ってた。

悪い気持ちもたくさん持っていたし

このまま大人になるんだと思ってた。

そんな気持ちもあなたの顔を見たら飛んでしまった